はじめに
電気メスは外科手術において不可欠な機器です。しかし、その使い方を誤ると患者や術者に危険を及ぼす可能性があります。
PMDA医療安全情報No.33「光源装置、電気メス、レーザメスを用いた手術時の熱傷事故について」より、使用直後のモノポーラ電極をドレープの上に置いたことで、ドレープを貫通して患者に熱傷が生じたという事例が報告されています。
本記事では、メス先電極の温度変化についての検証を行い、その結果をもとに電気メスの出力時間とメス先温度の関係や、熱傷予防策について解説します。
出力時間とメス先温度の関係
検証方法:
ノーマル凝固40Wで電気メスを出力し、モノポーラ電極メス先の温度変化を記録した。
電気メス出力中、メス先の温度は最大約300℃に達し、その後は時間経過とともに徐々に温度が下がっていきます。出力停止後10秒経過してようやく100℃以下になります。
出力開始5秒後
出力停止直後
出力停止10秒後
時間経過によるメス先電極温度の変化
手術用ドレープで広く使用されている素材であるポリプロピレンの耐熱温度は約120℃であり、その温度を超えたメス先が接触するとドレープが溶解、発火する危険性があります。そのため、使用直後のメス先は専用のホルスターに収納することが対策として求められます。また、モノポーラと比較し温度は低くなりますが、バイポーラについても同様に使用直後は先端が熱くなっているため注意が必要です。
ホルスター
まとめ
このように、電気メスは使い方を誤ると熱傷リスクがあります。患者はもちろん、医療従事者の安全を守るためにも、その使い方には注意が必要です。
製品情報
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