MENUCLOSE
日本語 English

お役立ち情報

電気メスの複数台使用におけるリスクと、安全な「2部位同時手術」の実現について

administrator 2026.03.03 2026.03.03

医療現場において、手術時間の短縮や患者様への身体的負担の軽減は常に求められる重要なテーマです。その一環として、心臓血管外科(例:胸部と下肢からのグラフト採取)、形成外科・乳腺外科(例:自家組織を用いた乳房再建)、多発外傷を伴う整形外科などでは、異なる2つの部位を2チームで同時に手術するケースが存在します。

 

このような場面において、「電気メスを2台用意して、それぞれの部位で同時に使用したい」というニーズが生まれるのは自然なことです。しかし、一般的な電気メスの取扱説明書や医療機器の安全基準では、同一患者に対して複数台の電気メスを同時に使用することは避けるよう警告されています。 

 

 

 電気メスの2台同時使用が推奨されない3つの理由

 

1. 高周波ノイズの干渉による機器の誤作動

独立した2台のジェネレーター(本体)から発生する高周波電流が互いに干渉し合うことで、ノイズが発生するリスクがあります。これにより、電気メス自体の出力が不安定になるだけでなく、心電図モニターなどの周辺機器にノイズが干渉し、誤作動や不正確なモニタリングを引き起こす恐れがあります。

 

2. 予期せぬ電流回路(迷走電流)の発生による熱傷リスク

モノポーラを使用する場合、通常はメス先から体内を通り、対極板へと電流が回収されます。しかし2台の電気メスを同時に使用すると、Aの電気メスから出力された高周波電流が、Bの電気メスの対極板に向かって流れてしまうなど、予期せぬ電流の経路(迷走電流)が形成される危険性があります。これにより、意図しない部位での組織損傷や熱傷(やけど)のリスクが著しく高まります。

 

3. 対極板への過度な負荷と電流集中

それぞれの電気メスに対して別々の対極板を貼付した場合でも、体内での電流の回り込みによって、一方の対極板に規定以上の電流が集中してしまうことがあります。対極板の許容電流を超えたり、貼付面積に対する電流密度が上昇したりすると、対極板貼付部位での重篤な熱傷事故に直結します。

 

このように、2台の電気メスを独立して使用することは、安全管理上、非常に大きなリスクを伴います。

 

 

安全に「2部位同時の出力」を行うためのソリューション

 

では、安全性を担保しながら2部位の同時手術を行うにはどうすればよいのでしょうか。その解決策となるのが、「1台のジェネレーターで2つのハンドピースに同時出力できる電気メス」の活用です。

同一のシステム内で回路や出力が適切に制御・同期されている機器であれば、電流の干渉や迷走電流のリスクを安全なレベルに抑えつつ、効率的に2つの部位で同時に電気メスを使用(デュアル出力)することが可能です。

 

実は世の中には、こうした現場のニーズに応えるべく開発された「1台で同時出力できる電気メス」が存在します。手術の安全性向上と効率化の両立を目指す上で、このようなデュアル出力対応モデルの導入は非常に有効な選択肢となります。

 

 

同時出力可能な電気メスはこちら

 

医療機器情報をまとめて入手!

無料会員登録受付中

こんなお悩みはありませんか?

      • 医療機器に関する最新情報を効率よく集めたい
        • 専門情報やイベント・セミナー情報を逃したくない
          • 代理店向けの情報が欲しい

「MERAナビ」では、医療機器に関する様々な情報を会員向けにまとめてお届けしています。

新規会員登録(無料)をしていただくと、

            • 専門情報の提供
            • イベントやセミナー情報の案内
              • メールマガジンでの情報配信

などのサービスをご利用いただけます。

※医療従事者、代理店の方向けの会員限定サービスです。


医療関係者の皆様へ MEDICAL