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ドレナージと圧力について

administrator 2024.03.11 2024.03.11

 

当社で長年にわたり販売している電動式低圧持続吸引器『メラサキューム』は様々なドレナージに使用されております。吸引器は文字通り『吸引(ドレナージ)』するための器械ですが、吸引するために『陰圧』を利用しております。そこで、圧力について説明したいと思います。

 

1.圧力とは

一般的に圧力とは単位面積あたりに垂直に働く力のことで単位としてはSI単位(国際単位)でPa(パスカル)で表されます。

 

 

 圧力の単位:Pa(パスカル)⇐SI単位(国際単位)

Pa以外にはmmHg(ミリメートル水銀柱)

     cmH2O(センチメートル水柱)

     mbar   (ミリバール)

     kgf/m²(重量kg毎平方メートル)等があります。

 

 

医療の現場ではメラサキュームのように『Pa(パスカル)』で表示している機器もありますが『cmH2O』や『mmHg』などが多く利用されています。本邦において単位を定める計量法ではSI単位に準じて使用することを定めていますが、医療現場では慣れている上記の非SI単位を使用することも認められています。

 

2.陽圧と陰圧

ドレナージを実施する場合、『陰圧』という言葉を使うことがありますが、これは圧力の値として0Paを中心に小さい値となる圧力を『陰圧』といいます。逆に0Paより大きい場合は『陽圧』と言います。辞書等によると下記のとおり定義されています。

陽圧:容器内の圧力が容器外の圧力より高い状態のこと(正圧)

陰圧:容器内の圧力が容器外の圧力より低い状態のこと(負圧)

 

 

 

 

3.落差を利用するドレナージ

メラサキュームやメラアクアコンフォートのような持続的なドレナージを行っている後に持続的な吸引を止め、水封による管理(落差のドレナージ)を行うことがあります。

 

この場合、患者様(ドレーンの刺入部)と吸引バッグの高さを大きくしたほうが、効率よくドレナージができると思われる方もおりますが、能動的な吸引(吸引器等を用いて陰圧で吸引)をしているわけではないので、高さを大きくとってもドレナージの効率は大きく変化しません。ただし、吸引バッグの高さ分を考慮して刺入部より低い位置に吸引バッグを置かなければ、排液バッグにドレナージされません。

 

まとめ

普段は吸引やドレナージといった言葉や医療行為は何気なく使用されていますが、圧力にスポットを当ててみると意外と面白いかもしれません。圧力の掛かり具合や方法によって使用用途を考えてみてはいかがでしょうか?

弊社では電動式の低圧持続吸引器『メラサキューム』や胸腔ドレーン用の『メラアクアコンフォート』をはじめドレナージに係る製品・商品を取り揃えております。ぜひそれらのドレナージ関連商品についてもご確認ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

関連製品

電動式低圧吸引器 メラサキューム009

胸腔排液用装置 メラ アクアコンフォート

 

 

 

 

 

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