今回は人工気道管理の際に使用する開放式吸引カテーテルと閉鎖式吸引カテーテルの違いについてご説明します。
他にも気管吸引に関するコラムを掲載しています。
下記リンクから閲覧できますので、こちらもご参照ください。
人工気道管理とは
人工気道は挿管チューブや気管切開チューブを用いて気道確保を行う方法です。詳細は「気管切開は人工気道の1つ」にて説明しているので、ご参照ください。
今回の比較としては、挿管チューブや気管切開チューブを使用している患者の吸引方法について行います。患者のイメージとしては、挿管チューブを使用している患者はほとんどが人工呼吸器を装着しています。対して、気管切開チューブを使用している患者は人工呼吸器を使用している方もいれば、自発呼吸の方もいます。中には、日中は自発呼吸で過ごし、夜間(睡眠中)のみ人工呼吸器を使用する方もいます。

挿管患者イメージ


気管切開患者イメージ
開放式吸引カテーテルと閉鎖式吸引カテーテルの違い
開放式吸引カテーテルと閉鎖式吸引カテーテルあデバイスの構造が異なります。開放式吸引カテーテルは吸引器との接続コネクタとカテーテルのみのシンプルな構造になっていますが、閉鎖式吸引カテーテルはカテーテル周囲にスリーブが付いていたり、吸引圧を掛ける際に押す吸引ボタンが付いていたりとパーツが多く複雑な構造になっています。

開放式吸引カテーテル

閉鎖式吸引カテーテル
また、人工呼吸器患者に使用する際のメリット・デメリットも異なるため、以下表にまとめました。
比較表(開放式吸引カテーテルと閉鎖式吸引カテーテル)

まとめ
今回は開放式吸引カテーテルと閉鎖式吸引カテーテルの違いについてまとめましたが、ガイドライン上ではどちらを使用すべきかというはっきりした結論は出ていません。使用する患者や環境に応じて判断されているようです。
引用文献
・「気管吸引ガイドライン2023〔改訂第3版〕(成人で人工気道を有する患者のための)」
日本呼吸療法医学会気管吸引ガイドライン改訂ワーキンググループ、呼吸療法第41巻第1号Web版[公開日:2023年12月27日]
・「ARDS診療ガイドライン2021」ARDS診療ガイドライン2021作成委員会、2022年8月発刊
製品の品質管理向上・正しい取扱方法の提供・患者さまへのQOL向上や安全管理の一助を目的として、気管切開に関する教育プログラムを立ち上げ、皆様へご提供しております。ご要望の方は、お問い合わせより弊社へご連絡ください。
セミナー風景

主な内容は下記の通りです。
気管切開患者ケアプログラム
・人工気道と気管切開
・留置と固定
・カフ管理
・発声
・吸引
・加湿、その他
・PMDA、ヒヤリハット報告
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