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気管切開は人工気道の1つ

administrator 2021.12.20 2024.04.09

人工気道の種類

人工気道は3つのデバイスで気道確保しています。1つは患者の鼻腔から気管へ挿管する経鼻挿管、2つは口腔から気管へ挿管する経口挿管、3つは気管を切開し、気道確保する経気管挿管(別名:気管切開)です。

 

人工気道

人工気道

 

経鼻挿管と経口挿管との違い

気管切開を基準に他の挿管(経鼻挿管、経口挿管)を比較した際、違う点が2つあることがわかります。

 

チューブの長さ

経鼻挿管、経口挿管はチューブが長いため人工気道内の吸引が難しい点があります。気管切開チューブはチューブが短いため、経鼻挿管、経口挿管と比べ人工気道の吸引は容易です。

 

挿管する場所

経鼻挿管、経口挿管は声帯を越えて挿管しますが、気管切開は声帯より下に挿管するため声帯を傷つけない点があります。また、経鼻挿管、経口挿管より太いチューブを挿管できるため患者の呼吸がしやすくなる点もあります。

挿管後の管理になりますが、気管切開は、チューブの固定が経鼻挿管、経口挿管より容易です(首回りに綿テープまたはマジックバンドで固定します)。

さらに口腔内がフリーになるため、鼻腔・口腔内の吸引が容易になります。

以上のことから気管切開は長期管理する上では看護師、介護者への負担が少ない特長があります。

 

気管切開の注意点

ここまでは優位点を記載していきましたが、気管切開は注意するところがあります。気管切開は外科的手技が必要なため経鼻挿管、経口挿管と比べ時間がかかり、侵襲的な手技になります。そのため、緊急時の挿管や短期間での管理では、経鼻挿管、経口挿管を選択することが多いです。患者の状態、管理等を考慮して人工気道を選択する必要があります。

 

まとめ

今回は、気管切開を軸に人工気道について紹介しました。弊社では気管切開に使用する気管切開チューブ及び関連製品も取り揃えております。もし、ご興味がありましたら下記の製品情報へアクセスしてみてはいかがでしょうか。

製品の品質管理向上・正しい取扱方法の提供・患者さまへのQOL向上や安全管理の一助を目的として、気管切開に関する教育プログラムを立ち上げ、皆様へご提供しております。ご要望の方は、お問い合わせより弊社へご連絡ください。

セミナー風景

主な内容は下記の通りです。

気管切開患者ケアプログラム

・人工気道と気管切開

・留置と固定

・カフ管理

・発声

・吸引

・加湿、その他

・PMDA、ヒヤリハット報告

製品情報

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