漏れ電流とは
漏れ電流とは、本来流れるべき経路ではなく、意図しないところへ流れてしまう電流のことを指します。
例えば電気機器では、絶縁の劣化や部品の不具合などにより、わずかな電流が外装や他の回路へ逃げることがあります。このような電流は通常は非常に小さいものの、人体に流れた場合には影響を及ぼす可能性があります。
特に医療機器では、患者に直接接続されることが多いため、わずかな漏れ電流でも無視できません。場合によっては、本人が気づかないレベルの電流であっても、心臓や神経に影響を与えるリスクがあります。
電気メスの漏れ電流
電気メスでは本来、
本体→メス先→患者→対極板→本体
という決められたルートで電流が流れるように設計されています。

しかし、機器の状態や使用状況によっては、以下のような漏れ電流が発生することがあります。
- ・本体の外装や筐体に流れる電流
- ・劣化したケーブルや接続部から逃げる電流
- ・対極板以外(ベッドや他の機器)へ流れる電流
- ・高周波特有の影響で周囲に分散する電流
このように、本来の経路から外れた電流は、意図しない場所でエネルギーとなって現れる可能性があります。
アナライザーの役割
こうした「見えない電流」を確認するために使用されるのが、電気メスアナライザーです。
アナライザーを用いることで
- ・漏れ電流が基準内に収まっているか
- ・電流が意図した経路で正しく流れているか
- ・機器に異常が生じていないか
を数値として客観的に評価することができます。

電気メスアナライザー ESA-226
まとめ
漏れ電流は目に見えず、機器の使用中に気づけるものでもありません。使用して問題ないから大丈夫だろうではなく、実際に測定して数値を確認することが大切です。電気メスアナライザーによる定期的な漏れ電流測定は、その見えないリスクを可視化し、医療の安全を支える重要な取り組みといえます。