MENUCLOSE
日本語 English

お役立ち情報

筋弛緩のお話 ~加速度(AMG)と筋電図(EMG)~

administrator 2026.06.23 2026.06.23

筋弛緩モニタリングの2つの方式

手術中の筋弛緩状態を正確に把握することは、術後の残存筋弛緩を防ぎ、患者様の安全を確保するために必要不可欠です。現在、臨床現場で主に用いられている筋弛緩モニタリングには、加速度モニター(AMG)と筋電図モニター(EMG)の2つの方式があります。

それぞれの特性を見ていきましょう。

 

 

加速度モニター(AMG:Acceleromyography)

【筋肉の物理的な動き】を測定する方式

 

●測定原理

末梢神経(主に尺骨神経)を電気刺激し、親指などの筋肉が収縮した時の加速度をセンサーで検出します。

 

●メリット

・使いやすさ:長年にわたり臨床現場で使用されてきた方式のため、多くの医療従事者がその使用感に慣れており、臨床現場に浸透しています。

・コスト:EMGと比較して消耗品が安価であり、ランニングコストが抑えられる傾向にあります。

 

●デメリット

・手の固定が必要:指が自由に動けるスペースが必要であり、手術中に手をしまい動きが阻害される術式では、正確な測定が困難な場合があります。

 

 

筋電図モニター(EMG:Electromyography)

【筋肉の電気的な反応】を測定する方式

 

●測定原理

末梢神経を電気刺激し、筋収縮時に発生する誘発活動電位を電極で捉えます。筋肉の動きそのものではなく、電気的な応答を直接捉える点が特徴です。

 

●メリット

・高い信頼性:筋肉の物理的な動きに依存しないため、手を固定していても測定が可能です。

・高精度の測定:筋肉の動きではなく電気信号を追うため、初期値の不安定さが少なく、麻酔導入直後から精度の高いデータが得られます。

 

●デメリット

・ノイズの影響:電気メスなどの電気的干渉(ノイズ)を受ける場合があります。

 

 

加速度(AMG)と筋電図(EMG)の比較表

 

加速度(AMG) 筋電図(EMG)
測定対象 筋収縮の「動き」 筋収縮に伴う「活動電位」
精度 標準的 高精度
コスト 抑えられる傾向 高くなる傾向
手の固定 精度に影響が出る場合がある 固定していても影響を受けない

 

 

まとめ

加速度(AMG)と筋電図(EMG)にはそれぞれ特有のメリット・デメリットがあり、症例に応じた使い分けが推奨されます。例えば、高精度な筋電図(EMG)に対し、加速度(AMG)は顔面の皺眉筋(しゅうびきん)でも測定可能という柔軟な特徴を持っています。

デバイスごとの特性を理解し、患者背景や術式に合わせて最適なモニタリングを選択することが、患者様の安全を守る上で極めて重要です。

 

 

筋弛緩関連のお役立ち情報

筋弛緩のお話

筋弛緩のお話 ~TOFを知ろう!~

 

 

 

関連製品情報

【製品情報】 筋弛緩モニタ スティムポッド NMS450X

医療機器情報をまとめて入手!

無料会員登録受付中

こんなお悩みはありませんか?

      • 医療機器に関する最新情報を効率よく集めたい
        • 専門情報やイベント・セミナー情報を逃したくない
          • 代理店向けの情報が欲しい

「MERAナビ」では、医療機器に関する様々な情報を会員向けにまとめてお届けしています。

新規会員登録(無料)をしていただくと、

            • 専門情報の提供
            • イベントやセミナー情報の案内
              • メールマガジンでの情報配信

などのサービスをご利用いただけます。

※医療従事者、代理店の方向けの会員限定サービスです。


医療関係者の皆様へ MEDICAL