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医療機関における感染リスクとその対策

本コラムでは、院内感染の感染経路やその対策についてお話していきます。

 

感染経路

細菌やウイルス等の病原体が人体に感染する経路には、大きく分けて垂直感染と水平感染の2種類があります。

 

垂直感染

妊娠中あるいは出産の際に病原体が赤ちゃんに感染すること。(母子感染)

感染例としては風疹やB型肝炎などがあります。

 

水平感染

人や物から周囲に広がるもので、接触感染、飛沫感染、空気感染、媒介物感染の大きく分けて4つに分される。

 

接触感染

感染者(源)に直接接触して感染すること。

感染例:伝染性膿化症(とびひ)、梅毒、淋病、破傷風等

  

 

飛沫感染

咳やくしゃみで飛び散ったしぶき(飛沫)を吸い込むことにより感染すること。

感染例:インフルエンザ、かぜ、百日咳、新型コロナ、マイコプラズマ等

 

空気感染

空気中に漂う微細な粒子(飛沫核)を吸い込むことにより感染すること。

感染例:結核、麻疹(はしか)、水痘(みずぼうそう)など

 

媒介物感染

汚染された水、食品、血液、昆虫等を介して感染すること。

感染例:コレラ(水)、食中毒(食品)、マラリア(蚊)、ウイルス性肝炎(血液)等

 

医療機関等における感染

医療機関等においては患者間で感染する院内感染や医療従事者が医療行為やその前後の作業中による院内感染等があります。

その中でも手術中における廃液(血液等の体液)や、入院病棟などで行われる吸引行為によって発生した廃液(喀痰や唾液等の体液)を貯留する容器があります。この容器はガラス瓶の物やプラスチックの容器、繰り返し使用するケースに単回使用のバッグを組合せするものなどがあります。

 

ガラス製吸引瓶やプラスチック製吸引瓶は、使用後に貯留した排液は廃棄したのちに容器を洗浄しなければなりません。その際に血液を介して感染が発生する可能性があります。

そのため、現在では繰り返し使用するケースに単回使用のバッグを組合せした排液バッグを使用する施設が増えています。

 

また、感染性医療廃棄物処理マニュアル(令和4年6月)では、凝固した血液、検査室・実験室等の廃液処理施設から発生する汚泥、その他の汚泥は『汚泥』として廃棄でき、凝固していない状態の廃血液は『廃アルカリ』として廃棄することになります。また『液状また泥状のものは、プラスチック製容器か、または段ボール容器(内袋使用)等の廃液等が漏洩しない、堅牢な密閉容器を使用すること』となっております。

こうした感染性医療廃棄物の廃棄には多大な労力が必要であるため、弊社取扱商品である『セレス吸引システム』のようなディスポーザブルタイプの排液バッグは手術室、病棟、内視鏡室と幅広くご活用いただける商品になっております。

 

まとめ

セレス吸引システム』では繰り返し使用するキャニスターというプラスチック製の容器に、ポリエチレン製の単回使用(ディスポーザブル)の吸引バッグを組み合わせて、壁配管等の陰圧を用いて排液を吸引貯留する商品になります。また、貯留後の排液は廃棄時に固形化して廃棄することも可能です。

是非、商品ページにて詳細をご確認ください。

 

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