酸素療法を行う際には、酸素流量計を操作する機会が多くあります。
安全かつ適切に酸素投与を行うためにも、酸素流量計の種類や特徴を理解しておくことが重要です。
今回は、酸素流量計について学んでいきましょう。
酸素流量計の種類
酸素流量計には、主にフロート式とダイヤル式の2種類があります。

・フロート式流量計
フロート式流量計は、透明なゲージ管の中にフロートがあり、流量調整ツマミを回してフロートをメモリに合わせることで、酸素流量計を調整します。ボール型のフロートの場合は、”ボールの中央”で読み取ることが一般的です。
・ダイヤル式流量計
ダイヤル式流量計は目盛りの数字にダイヤルを合わせることで、設定した流量が出る構造になっています。操作が簡単で、素早く流量を変更したい場合に向いています。
フロート式流量計の種類(大気圧式・恒圧式)
フロート式流量計は、内部構造の違いから大気圧式と恒圧式の2種類に分けられます。

・大気圧式流量計
大気圧式流量計は流量調整バルブが”配管側”にあり、ゲージ管内部はほぼ大気圧に保たれる仕組みです。本体内部に圧力がかからないため、流量計を配管に接続してもフロートは浮きません。
また、大気圧式は末端側の抵抗が大きい機器を使用すると、バックプレッシャーがかかり、設定値より流量が多く流れてしまうという欠点があります。
そのため、大気圧式は高流量システムには使用できないため注意が必要です。
・恒圧式流量計
恒圧式流量計は流量調整バルブが”出口側”にあり、ゲージ管内部が配管圧力で保たれます。流量計を配管に接続するとフロートが一瞬「ポン」と浮き上がる特徴があります。
恒圧式は抵抗の影響を受けにくく、安定した流量を供給できるため、低流量システムにも高流量システムにも使用できます。
恒圧式流量計の見分け方
恒圧式の流量計を見分けるためのポイントがあります。
①流量計を配管に差し込んだ際、フロートが一瞬だけ飛び上がる

②ゲージ管や本体には「0.41Mpa」と記載がある。

これらを確認することで、簡単に判別できます。
ダイヤル式流量計の種類
ダイヤル式流量計にも、低圧式と高圧式の2種類があります。
内部には”オリフィス板”と呼ばれる穴の開いた板があり、その穴の大きさによって酸素流量を調整しています。

低圧式はネブライザーなどと使用すると、流量が正しく出なくなるため注意が必要です。
高圧式は抵抗の影響を受けにくく、高流量システムにも使用できます。
まとめ
酸素流量計にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。
普段使用している流量計がどのタイプなのか、ぜひ一度確認してみましょう。
参考資料
柴優子.酸素療法の疑問解決Q&A.月刊ナーシング.VOL.31No.6,照林社,2011年5月,p28
奥山広也.重症集中ケア.日総研G:酸素流量計大気圧式と恒圧式の違い,p.11-17
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